老舗の底力のこと

日本falcomという株式会社があります。
実に20年以上昔からPCゲームを作り続けている会社です。
頑なにPCゲーム市場だけを扱っていたので、一般層の知名度はあんまし高くないかもしれませんが、
ys6あたりから広告に力を入れ始め、空の軌跡によるPSPでの大ヒットなどもあって、知っている方も多いのではないでしょうか。

というか、私がことあるごとに話題にしているせいで知っている方の方が多いかもしれませんね……

先日、そのファルコムが恐ろしいことをやってくれました。
その名も「ファルコム音楽フリー宣言」
簡単に言うと、CDを購入して出典を明記して、再配布できない状態にしてくれれば自由に使っていいよ、ということ……です、たぶん。
著作権を気にしなくてよいということですな。細かい注文はいくつかつきますが。
これは、ニコ動などの動画制作者にとってはおそらく、


ヒャッハァー！　待ってたぜコンチクショウメェー！


というくらい朗報なのではないでしょうか。
具体的にどれくらいすごいかというのは、たぶん今後増えてくる動画を見ればわかるんじゃないかと。
まぁ……これだけいっといてなんですが、実際どれだけ反響を呼ぶか私にはわかりません。
水面下で終わる可能性も十分ある、とは思います。

まぁ、今回の件で一番すごいことといえば、
ユーザーに優しい戦略であるとか、新たなビジネスモデルを提唱とか、そういったことではなく、
旧来の体質を打破する方針を打ち出した点にあると思います。

よく言われることですが、日本の音楽業界はJASRACが幅をきかせているようです。
あ、ちなみにファルコムは現在JASRACに権利の管理を委託していないです。
よく知りませんが、多分過去一度もしたことはないでしょう。大昔（8ビットの時代）から自社レーベル持ちで有名な会社です。
制作スタッフのうち、サウンドチームだけに固有の名前をつけるなどでも有名ですね。
それだけ音楽にこだわりを持っているわけですな。

そんな老舗だからこそ、音楽著作権のあり方に一石を投じる、今回のような発表ができたのでしょう。
個人的には、今後ゲー音業界が少しでも揺れてくれればなぁと思います。
ひょっとしたら、今回の件はまだ段階的で、
ファルコムはもっと踏み込んだ著作権フリーを目指してるんじゃないかと思わないでもないです。ミクみたいな。
というかそうあってほしいものですな。一ファンとして。




ちなみに。
「■フリーでお使い頂けない例
・ゲームへの利用（有償・無償にかかわらず一切不可）」
という規約に、ゲーム制作会社としての意地とプライドがかいま見えますね。



……チクショォォォォ！　RSのBGMに使えると思って小躍りした俺の期待を返せぇぇぇぇ！